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司法書士試験学習ノート

司法書士試験における重要な用語を解説!

司法書士試験は、多岐にわたる法律知識を問う厳しい試験です。試験に合格するためには、重要な用語を正確に理解し、適切に使用できる能力が求められます。ここでは、司法書士試験における重要な用語について、詳細に説明します。

不動産登記法関連の重要用語

1. 登記

登記とは、不動産に関する権利関係を公示するための制度です。不動産登記法に基づき、不動産の所有権や担保権などの権利を公に明らかにします。

所有権保存登記

新築された建物や初めて登記される土地に対して行われる登記です。この登記を行うことにより、所有権の存在を公示します。

所有権移転登記

売買や相続などにより不動産の所有権が移転した場合に行われる登記です。所有権移転登記をすることで、新たな所有者が第三者に対して対抗できるようになります。

抵当権設定登記

不動産を担保にして借金をする際に行われる登記です。抵当権設定登記をすることで、債権者は債務者が債務を履行しない場合に、その不動産を競売して優先的に弁済を受けることができます。

2. 仮登記

仮登記は、将来の本登記に備えるための暫定的な登記です。例えば、売買契約が成立したが、代金の支払いが完了していない場合などに仮登記を行います。仮登記をすることで、本登記の順位を保全できます。

3. 登記原因証明情報

登記申請の際に提出する書類の一つで、登記の原因を証明するための情報です。例えば、売買契約書や相続関係説明図などが含まれます。

民法関連の重要用語

1. 物権

物権とは、特定の物を直接支配し、他人の干渉を排除する権利です。物権には所有権、地上権、永小作権、地役権、質権、抵当権などがあります。

所有権

所有権は、物を全面的に支配する権利です。所有者は、その物を使用し、収益を上げ、処分する権利を持ちます。

地上権

地上権は、他人の土地に建物や構造物を所有するための権利です。地上権を設定することで、土地所有者の同意を得ずに土地を使用できます。

抵当権

抵当権は、債務の担保として不動産に設定される権利です。債務者が債務を履行しない場合、抵当権者は不動産を競売して優先的に弁済を受けることができます。

2. 債権

債権とは、特定の相手に対して一定の行為を要求する権利です。債権には、貸金債権、売買代金債権、賃貸借契約に基づく賃料債権などがあります。

債務

債務は、特定の相手に対して一定の行為を行う義務です。債権と債務は対をなしており、一方が権利を持ち、他方が義務を負います。

債権譲渡

債権譲渡は、債権者がその債権を第三者に譲り渡すことです。譲渡により、第三者が新たな債権者となります。債権譲渡を行う場合、債務者に対する通知または承諾が必要です。

3. 相続

相続は、被相続人の死亡により、その財産が相続人に承継されることです。相続には、法定相続と遺言による相続があります。

法定相続

法定相続は、民法の規定に従って相続が行われる場合です。相続人の順位や相続分は法律によって定められています。

遺言相続

遺言相続は、被相続人が遺言によって相続財産の分配を指定する場合です。遺言書が有効であるためには、一定の形式を満たす必要があります。

4. 共有

共有は、複数の者が共同で一つの物を所有する形態です。共有物の管理や処分については、共有者全員の同意が必要です。

共有物分割

共有物分割は、共有者が共有物を分割して個別の所有権を取得する手続きです。共有物分割には、現物分割、価格分割、代償分割の方法があります。

商法関連の重要用語

1. 商行為

商行為は、商人がその営業のために行う行為を指します。商行為には、売買、賃貸借、運送、保険などがあります。

商人

商人は、自己の名をもって商行為を行う者を指します。商人には個人商人と会社商人があります。

2. 会社

会社は、営利を目的として設立された法人です。日本の会社法では、株式会社、合名会社、合資会社、合同会社の4種類があります。

株式会社

株式会社は、株式を発行して資金を調達する会社形態です。株主は出資額を限度として会社の責任を負います。

合名会社

合名会社は、無限責任社員のみで構成される会社形態です。社員は会社の債務に対して無限責任を負います。

合資会社

合資会社は、無限責任社員と有限責任社員の両方で構成される会社形態です。無限責任社員は会社の債務に対して無限責任を負い、有限責任社員は出資額を限度として責任を負います。

合同会社

合同会社は、全社員が出資額を限度として責任を負う会社形態です。内部的には柔軟な経営が可能であり、設立手続きも比較的簡便です。

3. 商業登記

商業登記は、会社や商人に関する事項を公示するための制度です。商業登記を行うことで、会社の設立や変更、解散などの事実が第三者に対して公示されます。

設立登記

設立登記は、会社の設立に際して行われる登記です。設立登記を行うことで、会社が法的に成立します。

変更登記

変更登記は、会社の商号や目的、役員などの変更に際して行われる登記です。変更登記を行うことで、変更内容が第三者に対して公示されます。

解散登記

解散登記は、会社の解散に際して行われる登記です。解散登記を行うことで、会社の解散が第三者に対して公示されます。

供託法関連の重要用語

1. 供託

供託は、一定の金銭や物品を国または指定された機関に預ける手続きです。供託によって、特定の義務を履行したとみなされる場合があります。

供託金

供託金は、供託される金銭を指します。供託金は、裁判所や供託所に預けることによって、債務の履行や担保として使用されます。

供託所

供託所は、供託金や供託物を預かる機関です。供託所は、法務局や地方裁判所に設置されています。

2. 供託の種類

供託には、弁済供託、担保供託、保証供託などの種類があります。

弁済供託

弁済供託は、債務者が債務を履行するために金銭を供託する手続きです。債務者が弁済供託を行うことで、債務を履行したとみなされます。

担保供託

担保供託は、一定の義務を担保するために金銭や物品を供託する手続きです。担保供託によって、義務の履行が確保されます。

保証供託

保証供託は、保証人が債務者の債務を保証するために金銭を供託する手続きです。保証供託によって、債権者は債務者が債務を履行しない場合に、供託金から弁済を受けることができます。

まとめ

司法書士試験における重要な用語は、多岐にわたる法律分野に関連しています。不動産登記法、民法、商法、供託法など、それぞれの分野で基本的な概念や手続きが問われます。これらの用語を正確に理解し、適切に使用できるようにすることが、試験合格への重要なステップです。

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